九州城北会開催(報告)

toyama

 九州一の繁華街、福岡市天神(天神 華都飯店)で文字通り各地から旧友が参集しての賑やかな会合となりました。九州在住の府立四中・戸山高校卒業のOB・OG合わせて100人余りに会合の案内状を送りました。9月10日午後6時30分からの会合に15人が出席しました。鹿児島・指宿、熊本、唐津、門司の遠路からの参加もありました。親の転勤の関係でたまたま戸山高校に入学し社会人になって故郷に戻ったもの、企業戦士として単身赴任で九州に現在暮らすものなど様々でした。初対面同士の方も多かったようです。共通の恩師や友人の話などで大いに盛り上がりました。人気の恩師は「一にイカポン。二に数学“ゼロの定義”の武藤。三に地理武井」年代によっては英語のブルサギを知らないもぐり(?)もいました。呼び捨て・愛称の記述はひらにお許し下さい。
 紅一点、唐津で開業している美人歯科医松尾潤子さん(昭54、旧姓武藤さん)は、子育ても終わり人生を一転する為、今年1月25日、NHKのど自慢唐津大会に出演したとのことでした。歌唱順番はトリの20番目。緊張状態が続くまま頭真っ白での歌声は残念ながら鐘3つには届きませんでした。我々男性陣からのリクエストに応えてその時歌った「かもめが翔んだ日」のアカペラは、渡辺真知子並みの素晴らしいもので心に響きました。もちろん合格です。
2次会は、会長のJR九州前会長の石原進さん(昭39)行きつけの一元の客には探せないような“隠れ家的な”中州の店でした。民家をリニューアルし、梁をむき出しにした空間と見事な楠木で作られたカウンターで飲む極上の赤ワインにすっかり酔いしれ、夜も更けていきました。四中校歌は全く知らない存在でしたが戸山高校の校歌も記憶の外でした。桜島に続いて阿蘇が噴火した九州。燃えるような青春時代にタイムスリップした一夜でした。

2015-09-01

 九州では、修猷館・小倉・明善・熊高・鶴丸と言った公立高校がとりわけ有名で、九州電力・JR九州といった“一流企業”で、出身者が幅を利かせています。筆者の私は、仕事の関係で10年前2年間福岡に単身赴任しました。地域の方に受け入れられ積極的に会合に出席しました。出身校名を尋ねられ「とやま高校」と言っても、北陸の富山と勘違いされ「寒いところですね」と良く言われたものです。我が名門戸山高校も、ここ九州・福岡では知名度ゼロに等しいと実感した次第でした。そこで、同じように東京からの転勤族だった日産自動車九州社長の富井史郎さん(昭46)と相談し、石原進さんに話を持ちかけ、最初は細々と会合を重ねていました。そこに、今、幹事で大奮闘してくれているドーガン社長の森大介さん(昭61)が加わって、様々な伝を頼って、一挙に九州一縁に会員を増やしていったのです。そして、今や、九州城北会の会合を年1~2回開くようになりました。
 このように書いて参りますと、筆者は、今もって愛校心の強いOBに見えるかもしれませんが、実は、東京で開かれる城北会には、一度も出席していません。ただ、この城北会九州には惹かれるものがあって、今回も、福岡大学での集中講義で福岡に滞在しているのを利用して出席しました。私は、九州男児の憧れを持ち、日本一の男の祭り博多祇園山笠には、毎年、締め込み姿で、走らせていただいています。福岡での暮らしはわずか2年間でしたが、将に“土地に惚れ、人に惚れ、仕事に惚れ抜いた”忘れ難き地域になりました。
 是非、皆様も、一度ならず、四季折々の九州・福岡を楽しんでいただき、九州城北会の会員との交流を深めて頂ければ幸いです。

筆記者:元NHK福岡放送局長 三浦 元(昭44)