第5回戸山オープンカレッジ(TOC)報告

toyama

 11月24日(土)に第5回戸山オープンカレッジ(TOC)が戸山高校にて開催されました。今回は関西学院大学アメリカンフットボール部ディレクターであり関西学院総合企画部長も務めておられる小野宏氏(昭54)を講師にお迎えし「戸山高校の教育の本質〜自由と、挑戦と、友情と〜」と題してお話しいただきました。今春発覚した悪質タックル問題でメディアに登場した方だけに注目度も高く、アメフト部OB・OG会、現役部員、保護者を中心に155名という過去最多の受講者数となりました。

 講演前半は戸山高校でのアメフトとの出会いから始まり、合宿の思い出、都大会準優勝での苦い経験、関西学院大学進学後の華々しい活躍の裏での苦悩、朝日新聞記者を経て関西学院大学に転職した経緯など、これまでのアメフト人生について話されるとともに、アメフトに馴染みのない受講者にも分かりやすいよう競技の特徴についても解説されました。

 後半は現在も続く高校同級生達との深い絆について話されたかと思うと、一転して現職のテーマである「これからの教育」について、学生生活における課外活動の重要性、人間の幸福や健康には「良い人間関係」が不可欠であることを調査データや文献を示しながら解説。前半に話されたご自身の経験と見事にリンクした内容で締めくくられました。

 講演後の質疑応答では現役アメフト部員から「部活と勉強の両立」についてアドバイスを求められるも、保護者も多数同席していることで本音を言えず苦笑する場面も。会場は小野氏と同様の高校生活を送っていたと思われる卒業生達の笑顔に包まれました。

 一貫して小野氏のアメフト愛・戸山愛に溢れる内容に卒業生、保護者のみならず、現役高校生が熱心に聴き入る姿が印象的な講演でした。

事業運営委員会TOC部会 小山田美夏(昭55)

講師 小野 宏氏

講演の様子

会場を埋め尽くした聴講の皆さま

講演後の懇親会にお集まりの皆さん(於:城北会パイラスクラブ)