内藤とうがらしと戸山高校

toyama

 戸山高ラジアン池と深井胸像の間に、うつくしく赤いとうがらしの鉢(プラスチック)が並んでいるのを目にしたことがあるでしょうか。
 これらは戸山の1年生がクラス単位で競って栽培したとうがらしなのです。

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 このとうがらしは「内藤とうがらし」といい、江戸時代に内藤新宿で育てられていた「八房唐辛子」です。
 2009年ごろから絶滅した内藤とうがらし復活気運が高まり、「内藤とうがらしプロジェクト」が発足。現代に蘇った内藤とうがらしを全国の人に知ってもらいたいということから、発起人である成田重行を中心に、地域、学校、企業、官公庁と協力し、再び「新宿名物=内藤とうがらし」を実現する活動を行っているのです。
 詳細は内藤とうがらしプロジェクトホームページ
   http://naito-togarashi.tokyo/about/
 新宿区広報ホームページの内藤とうがらし記事
   https://www.city.shinjuku.lg.jp/whatsnew/pub/2018/0928-01.htnl
 等をご覧ください。

 内藤とうがらし復活活動は他の地域(宮崎県延岡市、長野県伊那市)でも行っています。
 延岡市では内藤家のご縁で「内藤とうがらしプロジェクト」の特区として栽培許可され農業者が栽培に取り組み、2018年春から「日向の國 延岡藩内藤家 七萬石とうがらし」の名称でブランド化しています。その他、内藤とうがらしの菓子(延岡・虎屋の銘菓)もあるようです。

 戸山高校も2016年から参加、家庭科荒井先生を中心に活動中。SSHリレー授業での取り組みテーマにもなっています。
 毎年秋に開催される「新宿内藤とうがらしフェア」に戸山高も参加、新宿内藤とうがらしサミット(於、学習院女子大)ではその成果(内藤とうがらしの最適栽培方法研究)発表をしました。

戸山まもなく収穫

戸山収穫作業中

 これら活動の様子はマスコミ(毎日、読売、日本経済、東京など)からも多く取材され、その記事が掲載されています。

磯野昭彦(昭31)