恒例の第49回戸山−新宿戦は、6月3日(木)駒沢オリンピック公園と戸山高校プールで行われ、母校は陸上、野球、サッカー、男女ソフトテニスではそれぞれ快勝しましたが、その他の9種目で敗れ、総合成績5−9で、昨年に続き連敗しました。
種目別成績は次の通りです:(○は勝ち、●は負け)
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戸 山 VS 新 宿 |
陸 上 |
○470 ― 371 |
剣 道 |
● 1 − 2 |
バドミントン |
● 1 − 11 |
卓 球 |
● 4 − 11 |
野 球 |
○ 5 − 1 |
サ ッ カ ー |
○ 2 − 1 |
水 泳 |
●363 − 634 |
女子バスケット |
● 53 − 54 |
男子バスケット |
● 65 − 66 |
女子バレーボール |
● 1 − 2 |
男子バレーボール |
● 0 − 3 |
硬式テニス |
●男子0 − 10
女子8 − 3 |
女子ソフトテニス |
○男子4 ― 1 |
男子ソフトテニス |
○女子6 − 1 |
それでは、種目別の熱戦のあとを、戸山高校新聞号外「新宿戦速報」(6月10日付け)から振り返って見ましょう。
陸上競技 ◇陸上競技場
順 当 に 17 連 勝
ここ17年間、圧倒的な強さを誇っている戸山陸上競技部は、今年もその強さを如何なく発揮し、砲丸投げで惜敗したほかは全競技種目で勝ち、連勝記録を更新しました。戸山は部員数でも新宿より倍近く多く、それだけ選手層も厚く順当に勝ち進みました。
競技種目別勝敗は、次の通りです:(△は引分け)
<男女共通> 戸山 新宿 <女子> 戸山 新宿
100m ○ 68−52 800m ○ 33−20
200m ○ 55−51 <男子>
400m △ 28−28 1500m ○ 37−23
100mリレー○ 40−20 三段跳び ● 22−26
400mリレー○ 40−20 走高跳び ○ 26−24
走幅跳び ○ 64−46
砲丸投げ ● 57−61 合計得点 470−371
剣 道 ◇屋内競技場
作戦不足?で連勝ならず
最初に行われた女子団体戦では、安定した戦いを見せ、大将戦を落としたほかは勝ち、
3−1で勝利をものにしました。 一方、男子団体戦は、大将戦を終えた時点で2−2
のタイ。両校代表による代表戦となり、戸山榎本君、新宿加澤君ともに譲らず、延長2回にまでもつれこんだが、最後は榎本君の反則負けで惜敗しました。
バドミントン ◇屋内球技場
強豪新宿に実力及ばず
複数のコートでダブルスとシングルスが並行して行われたが、都大会でたびたびシードを獲得し、部員五十数名を擁する新宿を相手に実力を発揮できないまま、1勝11敗で
敗退しました。 ダブルスで貴重な1勝をあげた長田さん・西家さんペアは、クリアやロブで相手のバランスを崩し、隙を突いてスマッシュを決めるなど、息の合ったコンビ振りを見せ、2セット連取で快勝しました。
卓 球 ◇屋内球技場
善戦むなしく敗れる
団体戦と個人戦に分かれて行われました。 団体戦緒戦は山寺君がフルセットで勝ちを制しましたが、そのあとは奮闘むなしく勝星を上げられず、1−4で敗退。 個人戦では、東君と松坂君がそれぞれ1勝をあげましたが及ばず、2勝5敗1分けとなり、総合点で
4−11で敗れました。
野 球 ◇硬式野球場
加藤君完投で雪辱
3年生の加藤君は、1点しか与えない完璧に近いピッチングで完投。 打線も、先制点を許した3回裏、3年生の杉田君、2年生の新井君の連続タイムリーで3点を取り逆転、その後も加点し、見事な試合内容で昨年の借りを返しました。 この勝利に弾みをつけて7月10日から始まる夏の甲子園東東京大会に臨もうとしています。
戸山は2回戦から出場し、7月13日(火)神宮第二球場で大森工高と戦います。
(東・西東京大会組合せを参考までに載せます)
[新宿戦スコア] 1 2 3 4 5 6 7 8 9
新 宿 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
戸 山 0 0 3 0 0 0 1 1 X 5
サッカー ◇第二球技場
三宅君2ゴール、新宿を抑える
2試合を行い1勝1分で制しました。 第1試合は前半5分、相手のミスから3年生の三宅君が先制ゴールを奪い、さらに前半30分、自陣のフリーキックからスペースに走り込んだ三宅君が2点目を上げ、新宿の反撃を後半の1点に抑え振り切りました。
第2試合は、スタートから新宿が攻勢をかけ、前半10分先制ゴールをあげましたが、後半25分、ゴールキックをカットした2年生の広田君が同点のミドルシュートを決めタイに。 そしてそのままサイドアウト。
一方、新宿戦には参加しませんでしたが、女子サッカー部も様々な大会で活躍しています。先日の春季東京都大会ではグループリーグを1位で通過し、決勝トーナメントではベスト4に進出し、過去最高の戦績を残しました。 今後は関東大会出場を目指して練習を
続けているそうです。
水 泳 ◇戸山高校プール
ベストタイム出すが、新宿に及ばず
総合では、戸山363−634新宿で勝利を手に出来なかったが、記録的には今後に希望をつなげうる結果となりました。 3年生松原君が200m平泳ぎで2分49秒6、3年生力丸君は100mバタフライで1分7秒9、1年生市田さんは200m個人メドレーで2分38秒1とそれぞれ自己ベストの好記録を出しました。 特に市田さんは新宿戦初出場にもかかわらず、出場3種目すべてに1位となり、今後の活躍が特に期待されています。
女子バスケット ◇体育館
3ポイントシュート決めるも逆転成らず
第1、 第2ピリオドは戸山がリードしていましたが、第3ピリオドに新宿の猛攻に遭い、
逆転を許しました。 その後、キャプテン笠原さんが力強いドリブルでボールを運び、シュートを決め、一進一退の攻防が続きました。 試合終了直前宮本さんが見事なスリーポイントシュートを決めましたが、あと一歩及ばず53−54で敗れ、昨年の圧勝に続く2連勝はなりませんでした。
男子バスケット ◇体育館
終了間際逆転され1点差で敗退
3年生佐治君、2年生成田君が随所で好プレーを見せ、立ち上がりから戸山はリードしたが、新宿も追いすがり、なかなか点差を広げられませんでした。 息詰まる展開の中で、途中出場した3年生尾澤君がベンチの声援を背にシュートを決めたときは、大いに盛り上がりました。 そして第4ピリオド、戸山優位のまま残り1分30秒を切ったところで、
逆転シュートを許し、戸山の最後の執念も実らず試合終了となりました。
女子バレーボール ◇体育館
終盤のミス響き惜敗
第1セットは接戦でしたが、終盤のミスが響き新宿が取りました。 第2セットは、セッターの千賀さんがトスをつなぎ、鈴木さん、唐沢さん、芳賀さんのアタッカー陣がスパイクを決め、さらにリベロの佐々木さんが貢献し、戸山が取りタイとしました。第3セットは両者一歩も譲らず点差がほとんどつかないまま進み、先にマッチポイントに達した新宿を、23点まで追いつめましたが、最後に小さいミスが勝敗を分け、1−2で惜敗しました。 しかし、全セットを通じて迫力ある試合運びでした。
男子バレーボール ◇体育館
練習の力出せず無念の2連敗
第1、 2セットはなかなかペースをつかめず、新宿の鋭い攻撃に必死に食い下がったがいずれも取れず。 第3セットになりようやくペースをつかみ始めたが、あと一歩及ばず23−25でこのセットも落とし、0−3で都立ベスト8の新宿に敗れました。
硬式テニス ◇テニスコート
女子は快勝、男子は零敗
女子 戸山 8−3 新宿 女子は初戦からペースをつかみ、終始優位な立場で試合を進めました。 シングルスは全ゲームを通じてほとんどポイントを与えることなく8試合を勝ち、ダブルスも接戦ではあったが勝ちを奪いました。 3年生の桜井さんは3試合に出場、全勝しました。
男子 戸山 0−10 新宿 新宿は強かった。 最初の数試合は新宿に圧倒されてしまい、その後戸山は奮起し巻返しを見せ、接戦に持ち込む試合もありましたが、結局1試合も取ることなく敗れ去りました。 技術力は五分五分だったが、「最後の一押し」という気合いの差が大敗につながったと、選手たちは反省しています。
新校舎建設に伴ないテニスコートも改装され、練習の環境はぐっとグレードアップしました。 来年は男女共に勝利しようと、気合いを新たに練習を始めています。
ソフトテニス ◇テニスコート
連帯感の強さで、男女ともに快勝
男子 戸山 4−1 新宿 男女共に、相手に各1試合しか取らせない圧勝でした。
女子 戸山 6−1 新宿 男子はスタートから3連勝。 しかし第4試合は健闘
するも敗れる。 第5試合は両者一歩も譲らぬ熱戦を
展開し、最後には戸山が制しました。 女子は、昨年に比べ全般として戸山が優勢に試合を進めました。 前部長の榎本さんは「雰囲気がよく、試合に集中でき、気合いが入った」
と語っています。 戸山のソフトテニス部は、テニスが団体競技でないにもかかわらず、部員間の連帯感が強く、応援にも力を入れており、その団結力がよい結果に結びついたの
でしょう。
番外 アメフト と ラグビー
春季東京都大会で5試合を勝ち抜き優勝したアメフト部は新宿戦に出場していません。
理由は、
6月6日に始まった関東大会初戦では、慶応義塾高校と対戦、10対10で引分け、コイントス(コインの表と裏で勝敗を決める)で惜しくも勝ちを譲りましたが、実力では劣っていません。 来年こそ悲願の優勝を果たして欲しいものです。
一方、ラグビー部は、今年も新宿戦に出場できませんでした。 その理由は部員不足にあります。 現在は新宿高校、松原高校と合同チームを組み、練習と試合を行っています。
来年こそは新宿戦出場を果たそうと、ラグビー部は部員を募集しています。