佐藤校長先生、都立高校講演会で熱弁

 ある進学塾主催の都立高等学校講演会が、東京・西武池袋線の東久留米駅近くの成美文化教育会館で12月11日(日)午前10時から正午まで行われ、2年生を中心とする中学生とその両親ら約70名が参加し、戸山高校の佐藤徹校長のほか都立武蔵高校と同国分寺高校の副校長が、それぞれの学校につき紹介しました。

 国分寺高校長を3年務めた後戸山に赴任された佐藤校長先生は最後に登壇し、あらまし、次の諸点を述べました:

  1.「受験が大変」というのは、どの高校を選ぶかで生徒・父母が悩むからだ。学
   区制がなくなり、都立高約200校、都内私立校二百数十校のほか、神奈川・
   埼玉両県の私立校も加わり、選択肢が大変広くなった。

2.「高校力」という言葉が聞かれる。どこの大学で学んだかより、どこの高校で学
   んだかに、関心が持たれている。高校生活は人格形成に大きな意味を持つ。
   これからの1年間、希望する高校探しに大いに悩んでもらいたい。

3.戸山は二兎ではなく三兎を追う高校である。
文:
大学進学。今年の大学センター試験には、3年生325人中311人が出願した。
早くから文科系・理科系の方向を定めず幅広く学習するように、2年までは芸術以外は全員が同じ科目を学ぶカリキュラムを組んでいる。国立大受験を目標に多教科を勉強すれば、有名私大も狙える。
昨年から、2年生も3年生と同じセンター試験模試(国数英)を受けさせた。
力のある2年生は、3年生に遜色ない成績をとる。国立大志向の多教科学習の環境の中で学習すれば、自然に自分も多くの教科を学ばねばならないと思うようになる。総じて都立高校の力も伸びてきている。戸山は進学指導重点校でもある。
武:
課外活動。戸山の部活参加率は102%。複数の部に所属している生徒がいる証し。土曜授業をしていない都立高もあるが、戸山は土曜授業がある。
月〜金は2時間の部活時間をとれるようにするため、午後3時放課としている。
その分 を土曜授業で埋めているが、土曜の午後は部活もできるようにしている。
SSH:
指定メリットを生かした活動をしている。この活動の中で国際交流もやる。
今年度は06年3月に米アリゾナとシリコン・バレーに1年生を参加させる。
来年度はハワイを考えている。

4.自主自立が校是であるが、戸山は生徒に自律的にやらせるような仕組が出来て
   いる。
  ある講習を生徒が希望する場合、生徒の世話役が代表して希望を出せば、少人
  数でも開講している。

 今回参加の3校は学校案内その他の資料を配布し自校のPRに努めていました。戸山も来年度の学校案内「本当の自分になる戸山」、「戸山を受検する中学生の皆さんへ」のほか、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の活動に関する資料なども提供していました。

 講演会終了後、佐藤先生は、「このような塾が主催して校長を招く講演会は今年も10回近くあり、その都度参加してより多くの中学生や両親に戸山を知ってもらうよう努力している。校長が話をすることで学校のイメージがよく分かると言われます。」と話しています。戸山高校は、学校説明会、授業公開、体験授業、出前授業などを通じて、都内中学生に対する広報活動を行っていますが、このような外部での講演も、有望な生徒たちの受験を促す方策のひとつであるとして、佐藤校長をはじめ吉田副校長や総務部の先生も積極的に参加しておられます。


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