「城北会50号に一言申し添えます。

   〜〜〜 石川 吉右衛門(昭12)」 〜〜〜

城北会に下記お手紙が届きましたので紹介します。 (事務局)

城北会 御中 (平成14年5月20日)
                       石川 吉右衛門(昭12)

前略 突然のお便り失礼致します。城北会誌50号「藤村先生のお話」中に(P32)野球のことがありましたが、実情は次の通りです。簡潔に申し上げます。

(1)「いま東大の教授になっている人」というのは私のことです。
(2)野球をやるから「皆な戸山ヶ原(パラ)に来い」と大っぴらにいったのも私です。
(3)そして十数人が各々グラブ、バット、ボールなどもって集り、そこにいたチーム(沢山ありました)の一つか二つとやりました。
(4)私はいい気分で帰宅しました。
(5)数日後、山本亀助先生(三甲主任)に、理科の標本室に一人で呼ばれました。何のことだか分りませんでした。

 先生「野球をやったか」
 私「やりました。日記帳に書いた通りです」
 先生「本校では野球は禁止だ」
 私「え! 私は知らなかった。学校の規則にも書いてないし、誰もそんなことは言ってくれなかった」
 先生「野球禁止は公知の事実だ」
 私「冗談じゃない。それは暗打ちだ」此の時私は怒っていました。
 先生「……フン」

 田舎の小学を出た私は、三年生になっても野球禁止なんて知らなかったのです。
 それだけです。何の処分も何もなかった。深井先生の孫の林烈君(K大教授)を意図的に誘ったなどということはありません。私は82才になりますが、今まで「ウソ」や「かくし事」をしたことはありません。私を知っている人にきいて下さい。
 付言すれば、藤村(ブルサギ)先生は、私がもっとも敬愛する先生のお一人です。

(事務局注記:石川吉右衛門氏は東京大学名誉教授で元中労委会長を務められました。)




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