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昭和28年卒「二八会」懇親会(報告)

                           幹事 F組 高木かつ代、井上一男、岩野頼敏、
                                  高坂昌明、小宮和夫、松木俊武

 昭和28年卒業の同期会「二八会」が平成25年10月12日(土)正午から「日本橋三越本館特別食堂 日本橋」で卒業60周年記念の懇親会を開催。

 恩師武藤徹先生及び城北会事務局長船曳茂彦氏に来賓としてご出席いただいた。

 初めに全員揃って記念撮影を行い、続いて幹事より「今回同期生104名に案内状を発送、100名から返事があり、うち58名という近年にない大勢の同期生から出席の返事をいただいた」等の事務報告がなされた。同期生の消息については纏めた一覧表が出席者に配布されそれを見てもらうこととした。
昭和28年卒「二八会」懇親会
・記念行事として同期の高田真行君(玄々堂君津病院院長他歴任 現在長野県の医療法人こまくさ会池田医院に勤務)が『総合診療と患者に向き合う医療の実践』の重要性を説く講話をしてくれた。
 50年を超える医療現場(外科医)の第一線での経験と、ときに何度か自ら患者となった体験を踏まえて「病気は本質的には医者が治すのではなく患者本人の内在的チカラで治るのだ」、「医師は細かく専門化された診療科領域に留まらず広く関連する診療領域を念頭におきながら診療に当たらなければならない」、「大学では教えない、研究室では解らない医療実践をきめ細かく且つ幅広く身につけるよう若手医師の現場指導・教育にも努めていて成果も出ている」、「16世紀仏の医聖とうたわれたアンブロワーズ・パレの『時に癒し、しばしば和らげ、常に慰む』という心構え、『お医者さんパソコン見ないでオレを診て』と言われないよう必ず患者の目を見ながら診療する習慣を医師は持たなければいけない」等々熱く語った。松木君が高田君について「自分も君津の病院で彼の執刀による手術を受け、定期検査に通ったが、彼の評判の良さは看護師に至るまで鳴り響いていた。重篤状態の患者については病院近傍に宿をとり待機することがしばしばあった」とひと言添えた。

・来賓の船曳事務局長から「お祝い金」が同期代表の高木かつ代さんに贈呈され一同お礼の拍手。同事務局長より城北会並びに生徒の近況について多面に亘り報告いただき、併せて深井奨学財団への協力等を呼びかけられた。また60周年記念同窓会に女性が出席するのは男女共学1期生の二八会が初めてであることが印象に残ったご様子だった。

・続いて武藤先生より「皆さんご存じの先生方が殆ど亡くなられ60周年記念の会に出られないのは誠に残念」と回想され乍らも元気に「乾杯」のご発声をいただき、懇談の宴が始まる。特別食堂日本橋に出店の東京会館の料理に一同舌鼓を打つ。

・料理一巡した頃次期クラス幹事G組の山本剛也君、山口明朗子さんが紹介され、次いで今年も鈴木宗太郎君の指揮・指導で戸山高校校歌を斉唱する。

・この後武藤先生の近著『きらめく知性・精神の自由-都立戸山高校の創立にちなんで』(柳書房)10冊と高田真行君寄贈の同君著書『医者がホントウに話したいこと』(医療文化社)10冊余を『じゃんけんぽん』の勝者に著者より夫々手渡していただく『おまけ』行事が行われ雰囲気が盛り上がる。

・田中克彦君(一橋大学名誉教授)力作の近著『シベリヤに独立を』(岩波現代全書創刊第3巻)も紹介。(同書はシベリヤの脱国内植民地・連邦制共和国を目指す運動とロシア政府の弾圧の歴史を初めて紹介)

・最後に全員で「戸山高校二八会万歳」を高らかに一唱、盛会裡に記念会を終える。

                                  記  当日司会 岩野(昭28)
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連絡・お問い合わせは城北会事務局へどうぞ。e-mail:johoku@toyamaob.org