第27回東京都高等学校総合文化祭演劇部門地区発表会(第58回東京都高等学校演劇コンクール中央発表会)は、12月4〜5日、東京・池袋の東京芸術劇場中ホールで、13校の演劇部が熱演を披露しました。
戸山高校は5日(日)の最後に、3年の森陽平さんの脚本「白黒写真の赤〜Monochrome Red」を上演しました。
審査の結果、次の6校が表彰され、うち上位3校が関東大会に進むことになり
ました:
審査員特別賞 都立江北高校 「老人ひまわり園」
水木京太賞 拓殖大学第一高校「夏だし、夜だし、夢だし」
落合矯一賞 桐朋女子高校 「それは瞑姫〜ギリシャ悲劇『メディア』より」
(以上3校は関東大会に出場)
全国高校演劇協議会長賞 都立昭和高校 「祈念」
東京都高等学校演劇研究会長賞 富士見高校 「太陽がいっぱい」
東京都高等学校演劇研究会賞 都立大泉学園高校 「桜の季節」
関東大会への出場枠は2校ですが、今回は大会が東京都で開かれるため、地元枠として1校追加されました。戸山高校は、都立駒場、筑波大学附属駒場など6校とともに優良賞を受賞しました。
表彰式に先立ち、演出家・俳優・舞台美術家ら4名の専門審査委員と高校教官3名の計7名の審査委員から、2日目の7演目について講評がありました。
戸山高校の舞台については、3人の審査委員から次のようなコメントがありました:
坂手洋二氏(劇作家・演出家):タイトルが気に入った。色んなことを表現しようとしたので、芝居がつらい展開になった。完璧な世界を構築しようとする演技者の意図が、演技の中で充分表現できなかった。もう少しシンプルに表現すれば分かりやすかったと思う。
籏利彦氏(四谷商業高校):せりふが音として聞こえ、声として入って来なかった。せりふの伝え方を考えて欲しかった。
斎藤浩樹氏(舞台美術家):オープニングとビジュアル・シーンがとてもよかった。照明のプランが巧緻で緻密であった。戯曲の持つ世界をそのまま表現していた。
以上