東京都いじめ問題緊急フォーラム
      戸山高校講堂で行われる

 東京都と教育庁が主催するいじめ問題緊急フォ−ラム「いじめの根っこを探る、東京からいじめの根っこを絶つ」が、12月25日(月)午後2時から4時まで、戸山高校講堂で行われました。

 石原慎太郎都知事のあいさつに続いて、江川紹子(ジャーナリスト)、神山潤(東京北社会保険病院副院長)、竹花豊(警察庁生活安全局長・元都副知事)、宮台真司(首都大学東京准教授)の各氏がパネラー(公開討論会の発言者)として出席し、石原知事もパネラーとして参加しました。司会はマリ・クリスティーヌ氏(異文化コミュニケーター)が務めました。

 フォーラムは、いじめの現状と、それを各パネラーがどう受け止めているか、いじめの原因・背景は何か、どうすれば減らせるのか、などについて活発な意見交換が行われ、ステージ両脇に着席していた小中高の児童・生徒各5人が、司会者の求めに応じて発言しました。さらに保護者、教員、都民代表の中からも発言がありました。

 主な発言は次の通りです:

・ いじめは昔からあり、子ども時代のいじめ経験は多かれ少なかれ誰にもある。それが、最近は先鋭化してきた。
・ 子どもたちはいじめられるという怖れの中でストレスを受けて暮らしている。いまや議論を超え、行動を起こすべき時である。
・ いじめは大人の問題であることを認識すべき。
・ いじめの根っこは広く、深い。かんたんに解決することではない。
・ いじめの解決に奇手はない。親と教師が考えを共通にして、子どもに対応することが必要。

 報道関係者や一般参加者で会場は満員で、補助椅子も多数追加され、最後部にはテレビカメラの放列。熱心にメモをとる参加者が多く見られましたが、時間の関係で一般参加者の質問やメディアによるインタビューはできないむね、あらかじめ通知されました。

 東京都では、会議など行事が都庁内で行えない場合、都庁に近い都立新宿高校で実施したことがあるとのことですが、今回は同校施設が使えなかったため戸山高校で開催されることになったようです。


連絡・お問い合わせは城北会事務局へどうぞ。e-mail:johoku@toyamaob.org