東京メトロ13号線は、副都心線として2008年6月開業することになったことは、すでにホームページ母校便りでお知らせしましたが、同社のご厚意により2月28日午後、西早稲田駅と周辺の建設を担当する西早稲田工区を見学させていただきました。当日は城北会誌編集者ら城北会員9名のほか、母校新聞部の諸君6名と顧問の先生方3名も参加しました。案内して下さった同社社員の方の説明を交えて、概要をご報告します。
写真1 写真2
母校正門の筋向いにある工区出入口のひとつから(写真1)、作業用階段を地下30mまで下がると(写真2)、西早稲田駅のホームのレベルに到達します。レールの敷設、エスカレーター、エレベーターの据付け、階段の設置などの作業が、急ピッチで進められています(写真3と4)。
写真3 写真4
駅ホーム部分は、おなじみのシールド工法で掘進機を使って上り線を掘り進み、掘進機をUターンさせ下り線を平行に掘削しました(写真5とイメージ写真6)。駅周辺の地盤は固く、軟弱な地盤を補強するような工事は不要だったとのことです。西早稲田駅から池袋方面に進むと、すぐ下り坂になり東西線の下をくぐります。(写真7)
写真5 写真6
新しい地下鉄路線を建設するには、既設の地下鉄線、高速道路のトンネル、地下水路など各種のインフラ施設との干渉を避けるため、迂回や潜入が必要で、いきおい工費が膨らみ工期が長引くといわれます。西早稲田駅ホームも、ビルに換算すると地下8階くらいの位置にあり、地上に出るまでに時間がかかりそうです。
写真7 写真8
出入口は4ヶ所計画されており、母校に最も近い出入口は、バス停「都立障害者センター前」のすぐそばに出来ます。この出入口はエレベーター2基のみが設置されます。おそらく同センターへの来訪者の便を考えた結果かも知れません。一方、早稲田大学理工学部方面の出入口は、階段とエスカレーターが設けられます。
新聞部の記者諸君も興味津々(写真8)。次号の戸山高校新聞に彼らの探検記が載ることでしょう。
付:図9 西早稲田駅西北からのイメージ鳥瞰図。
図10 西早稲田駅概要図面。