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東京メトロ副都心線あれこれ シリーズ3
  4年後には東急東横線が副都心線に乗入れ
  〜合わせて渋谷駅周辺の再開発も進みます〜

1.渋谷駅周辺はこう変わるT:33階の高層ビル4年後に竣工

 今年6月副都心線が開通したとき、4年後の平成24(2012)年に東急東横線との相互乗り入れが実現する予定との報道がされました。東京で初めて開場したプラネタリウムがあった東急文化会館は平成15年6月末に閉館後解体され姿を消しています。その跡地を含む渋谷二丁目一帯が再開発されることになり、着工は平成21年の予定です。
 複数の関連ホームページによると、再開発の核となるビルは高さ180m、地上33階、地下4階の複合高層ビルで、地下3階〜地上7階は東急百貨店などが入る物販店舗区画とし、中層の8〜14階には最大2000人を収容するミュージカル劇場やエキシビション空間を備える文化施設を開設、15階以上をオフィス区画とし、地下4階には約400台を収容する駐車場も整備するとのことです。施設内の一部を、災害時帰宅困難者向けの一時的収容所にする機能も盛込まれています。そして、地下3階で副都心線/東急東横線の渋谷駅と連絡することになります。

写真1

写真2
 副都心線渋谷駅には東急東横線乗入れ用のレールがすでに敷設されており、コンクリートの壁で仕切られています(写真1と2)。平成24年東横線代官山〜渋谷間の地下化工事が完成すると副都心線渋谷駅=東横線渋谷駅になり、この壁が取り払われ副都心線とつながります。副都心線渋谷駅は現在も東急電鉄が管理運営しており、同駅の駅員はすべて同社の社員です。地下鉄みなとみらい線元町中華街駅まで運行している東急東横線が副都心線に乗入れると、同線に乗入れ済みの東武東上線と西武池袋線との間で、相互乗り入れがさらに進むことになります。

2.渋谷駅周辺はこう変わるU:渋谷駅周辺の大改修

 東京都と渋谷区は6月末、渋谷駅周辺の再開発を進めるため「渋谷駅街区基盤整備方針」を発表しました。渋谷駅は6駅8線(JR山手線、同埼京線&湘南新宿ライン、東京メトロ銀座・半蔵門・副都心線各線、東急東横線、同田園都市線、京王井の頭線)の鉄道路線が集まり、都内最大級のバスターミナルを持つ全国でも有数の公共交通ターミナルです。副都心線の開業や4年後の東急東横線の地下化で交通の利便性が一層充実される一方で、駅施設は大正時代から増改築が繰り返され、耐震性の向上、バリアフリー化、乗換え利便性の向上などが必要になっています。
 また、駅周辺に眼を転じると、安全で快適な歩行者空間の確保、鉄道相互の乗換え機能の強化、自動車交通の混乱など、多くの課題を抱えています。この現状を改善する方策を学識経験者、国土交通省、東京都、渋谷区、関連する鉄道事業者が協議決定したのが、先の「基盤整備方針」です。その主な事業は:
(1) 駅の南に孤立している埼京線ホームを山手線ホームのとなりに移設する。
(2) 地下鉄銀座線ホームを二つから一つにし、その両側に電車が発着させる島式にする。
(3) コンコースを拡大し乗換えをしやすくする。
(4) 駅東口・西口のバスターミナルを再配置する。
(5) タクシー乗り場を集約し地下化する。
(6) 公共駐車場を整備する。
(7) 副都心線・地下化する東急東横線の駅施設の上層部分を活用して地下駐輪施設を
  新設する。
(8) 駅前広場、国道246号線、駅ビル空間などを活用した歩行者デッキ・地下通路
を作る。
  これら事業の日程は、今後おいおい明らかにされることでしょう。「渋谷駅街区基盤整備方針」には、整備計画にかかる平面図やイメージ写真が掲載されています。東京都都市整備局のホームページでご覧になれます。
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/

3.東京メトロを使うと城北会は意外に近い!

 副都心線が開通してから4ヶ月が経ちました。母校生徒の定期券ルート変更が百数十人に達したとのことですが、アクセスが格段によくなったことで、城北会オフィスを訪ねられる城北会員も徐々に増えています。そこで今回は、地下鉄線を利用して西早稲田に来るルートについて、少しご紹介しましょう。

写真3

 西早稲田駅券売機前に掲示してある東京メトロ運賃表の写真をご覧になりながら、お読みください。白い線は運賃¥190以内で西早稲田まで来られる駅の範囲を示したものです。(写真3

(1) 東京メトロ線で西早稲田に来るために副都心線に乗り換え出来るのは、次の4駅です:

 池袋 (丸の内線):ホーム前方の連絡通路を80m直進し、副都心線池袋駅の
      ホームに通じるエレベーターを下ります。途中改札なしで約5分
     (有楽町線):出口のオレンジ色改札口を通って副都心線の標識を頼りに
     連絡通路を移動し副都心線の改札を通ります。移動途中の標識が小さい
     個所もあり、ホームまで約10分みておいた方がよいでしょう。
 新宿三丁目(丸の内線):ホームの新宿御苑寄りにある連絡通路を直進、階段を
     下りると、そこが副都心線ホーム。途中改札なし、約3分。
 明治神宮前(千代田線):ホームの表参道寄りの「副都心線のりかえ通路」の案内
     板(写真4)がある階段を下りると、約50mの連絡通路を直進。
     突き当たりを右折すると、副都心線ホーム中ほどに下りるエレベーターとエス
     カレーターが見えます。途中改札なしで約4分。
 渋谷(銀座線):降車専用ホームのオレンジ色改札を通って外に出ると、副都心線の
     標識を頼りに同線の改札口へ。約7分。
    (半蔵門線):同線渋谷駅ホームから副都心線の標識に従って移動すると、途中
     改札を通らず、連絡通路と階段で副都心線ホームに直結します。約5分。

写真4

写真5
 西早稲田で下車すると、渋谷寄りのエレベーターを利用するのが最も便利です。自動改札は正面に2台、左手に出札専用が1台あり、この出札専用出口を出ると左前方に「地上ゆきのエレベーター」の黄色い看板(写真5)が見えます。エレベーターは定員20名と11名が各1基。地上まで30秒。明治通りを右に約70m歩くと母校の正門です。校舎まで約40m。(写真6と7

写真6

写真7

(2) 東京メトロの地下鉄を使わないルートとしては、次の二つがあります(JR線を除く):

(1) 都営地下鉄線から副都心線に乗り継ぎ西早稲田まで来る場合、副都心線に乗り換
   えられるのは、都営大江戸線「東新宿」または都営新宿線「新宿三丁目」です。
(2) 都電荒川線の「鬼子母神前」停留所で、地下鉄副都心線雑司が谷駅に接続しています。
   西早稲田まで一駅です。都電荒川線に「都電雑司ヶ谷」停留所がありますが、ここは副
   都心線雑司が谷駅からかなり離れています。お間違えのないように。

(3) このほか、副都心線に乗入れている東武東上線と西武池袋線も利用できます。

 両線は有楽町線にも乗入れており、同線の新木場行に乗車しても、小竹向原で副都心線に
乗り継ぎができます。
 余談ですが、東武東上線川越市から急行に乗車、または西武池袋線所沢から準急を利
用、いずれも副都心線小竹向原で渋谷行各停に乗り換えると、西早稲田まで40〜50分。
戸山高校の通学圏がグッと広がったと言えるでしょう。
  
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