戸山高校アメリカンフットボール部は5月11日(土)夕、雨のアミノバイタルフィールド(調布市)で、第39回関東高校アメリカンフットボール大会予選兼平成25年度春季東京都大会の決勝戦を行い、早大高等学院を14−9で降し、9年ぶり4回目の優勝を飾った。早大高等学院は2010年以降、負け知らずの強豪。このところ、思うような成績を残せなかった戸山高校は、見事な復活を遂げた。
序盤、一進一退の攻防の中で、戸山のミスをついて第2クオーター早々、早大学院がフィールドゴールで3点を先制。しかし、後半の第3クオーター、戸山はパターンを変更した攻撃でじりじりと前進。9分近く時間を費やして逆転のTDランを奪った。第4クオーターにも、ランで2本目のTD。今大会失敗の続いていたトライフォアポイントでのキックも成功させ、14−3とリードを広げた。この後、早大学院のTDパスで反撃され14−9と追い上げられたが、相手パスを奪って逃げ切った。
都大会優勝の原動力は、この日の試合でも発揮されたディフェンス力。チームも全体として一戦一戦力をつけ、成長した。
87年以来チームを指導する田淵浩司監督(昭55)は「うれしくて涙が出る経験は、人生のうちで何度もあることではない。そんな経験をした子供たちが大きく成長するのが楽しみ」と話している。
春季関東大会初戦は6月2日(日)10時30分、大井第二球技場で、神奈川2位の県横浜栄と対戦する。タッチフット時代の1960年以来の関東制覇を目指す。
記 アメリカンフットボール部OB会長 須賀 潔(昭44)
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