昭和31年度2C(昭33卒)オーストラリア行クラス会

                 丹波諄子(昭33)


 遂に実現した2Cオーストラリア旅行クラス会の報告をします。

10月11日に男性8名(五十嵐・岩渕・小幡・木村・田中・鶴田・向井・芳野)女性4名(丹波・本多・野崎・名取)で成田を出発し、シドニーで川辺氏と合流し、10月21日早朝成田帰着の旅でした。シドニーからタムワースまで、500km余りを小型バスで往復する行程でしたが、とにかく素晴らしい旅でした。

 旅の終わりに皆の感想をまとめてみると、オーストラリアの広大な自然と、その環境を大切にする町並み、自然にとけこんだ人々の生活を知り、感心したことです。

 特に、印象深かったのは、シドニーの北約350kmにあるバリントン・トップでのコティジの宿泊とタムワースでの18・19日の二日間のホームステイです。
 バリントン・トップでは、朝は喧しいほどの鳥の鳴き声で目が覚め、日の出を仰ぎ、赤や緑の美しい羽のオウム達がすぐ近くまで遊びに来るし、朝夕にはワラビーが宿をのぞきに来たり、敷地内には馬がのんびりと散歩をしていたりと、大自然を満喫した二日間でした。
 ホームステイは直前まで、皆不安でいっぱい。しかし、二人一組で一軒の家に泊ってみると、ホストの自然でこまやかな心遣いに安堵し、拙い英語でも、心で会話ができるものだと実感した。二日目の晩は川辺氏宅でバーベキューパーティー。ホストの人達の優しい人柄に触れ、我々は時間を忘れて楽しんだ。
 そして、団長・岩渕氏の英語での挨拶が大うけし、その場を盛り上げ一層和やかな雰囲気を作り、夜遅くまで交流を楽しんだ。
 このような機会を提供してくれた川辺氏に感謝すると共に、奥様には大変忙しい思いをさせてしまったことを申し訳なく思っています。

 さらに、オーストラリアの大自然の中で、皆伸び伸びと開放的になり、洗濯好きの男性、土産物探しの名人、釣られてすぐ買う人など、メンバー個々の思いがけない面を発見した旅でもあり、また、船頭になりたがり屋の多い2Cの面々ですが、『船頭多くしても船は航海を続ける』と諺も変えたくなるほど、皆心に余裕のある旅でした。
 しかし、500kmほどを走る間、見える景色は茶色一色、長い干ばつで牧草も木々も水不足。春なのにまるで冬の様子。改めて日本の四季の素晴らしさ、狭いながらも変化に富んだ豊な自然を再認識し、オーストラリアのように自然にとけこむ生活に挑戦してみようという気持ちにさせられたりもしました。

 この様な、素晴らしい時を共有できた旅の実現を振り返ってみると、6年前に提案されるも、多くの人が現役で忙しく、自然消滅かとも思ったが、2000年のクラス会で再提案され、準備2年で遂に実現したわけである。
 このオーストラリア行きができた要因は、一つには、オーストラリア在住の川辺氏が仕事で来日する度に会合を持ち、旅作りに骨を折ってくれたこと。一つには、皆還暦を過ぎ、様々なしがらみから開放され、心身ともにのびやかな時になつていたこと。さらに、2年毎にクラス会を続けて来ていたこと、この2年間、幹事からのメール発信が200通を超えるという豊富な情報交換があったこと、などがあるようだ。

 何はともあれ、“光陰矢のごとし”、卒業後44年目に実現したオーストラリア2Cクラス会に、祝杯を挙げたい。




連絡・お問い合わせは城北会事務局へどうぞ。e-mail:johoku@toyamaob.org