日本点字委員会副会長の小林一弘さん(昭28)が、視聴覚障害者の文化と教育・福祉の向上に貢献した人に毎日新聞社が贈る点字毎日文化賞を、11月1日に受賞することになりました。
同氏は先天性弱視であったため、母校卒業後、東京教育大学(現筑波大学)教育学部に学んだ後、東京都庁に入り都立盲学校で教壇に立ち、平成7年、文京盲学校長を最後に退職しました。この間、昭和41年、点字の国語審議会といえる日本点字委員会の発足に関与し、点字教育の改革に取り組んできました。これまでに、昭和53年博報賞(視覚障害教育部門)、平成6年文部大臣教育者表彰、10年文部大臣教育功労者表彰、14年内閣総理大臣障害者関係功労者表彰を受け、17年春の叙勲では瑞宝小綬賞を受賞しています。
今回の点字毎日文化賞受賞のニュースは、母校前校長の佐藤徹先生が、10月17日付け「都政新報」の切抜きを添えて城北会に知らせて下さったものです。
視力障害とその教育に関する著書も多数ありますが、そのうち、
視力障害教育の実際(平成7年あずさ書店刊)
視力0.06の世界〜見えにくさのある眼で見るということ
(平成15年ジアース教育新社刊)
は城北会で閲覧できます。