戸山高校ＯＢ会合唱団では去る３月21日(祝)午後、川口総合文化センター「リリア」の音楽ホールにて第28回定期演奏会を開催し、バロックから現代音楽、宗教曲からポピュラーまで幅広いプログラムを演奏して、大好評をいただきました。

　会場には、合唱部歴代顧問の村田忠雄先生(音楽)、廣澤丈夫先生(音楽)、雁部輝子先生(音楽)のほか、平瀬志富先生 (物理)、有賀祥夫先生(英語)なども懐かしいお顔を見せてくださいました。

　昭和20年代から長い歴史のある合唱部(昭和54年までは合唱班)ですが、昭和46年には、深刻な部員不足と音楽科教諭の不在などが重なり、事実上の休部状態に陥ったと聞いています。翌47年の春から、当時の１〜２年生12名と新任の村田忠雄先生が中心となって再建に努め、昭和52年以降は、ＮＨＫコンクールに30年連続出場して数々の賞に輝き、また全国高等学校総合文化祭にもたびたび東京代表として出場するなど、第一級のクラブ活動に育ち、この流れが現在の合唱部に引き継がれています。

　合唱部ＯＢ会は前述の昭和47年以降のメンバーにより、昭和53年春に発足しました。これを母体として翌年夏にはＯＢ会合唱団が結成され、昭和55年３月に第１回演奏会を開催して以来、毎年３月に定期演奏会を行い、今年で28回目を数えます。現在、コンスタントに活動している団員は約20名と少数ですが、大学生から50歳までの男女が、会社員生活や主婦業、育児、学業などの多忙を縫って、毎月２〜３回の練習や年６回の合宿に馳せ参じ、本当に仲良く、充実した音楽活動を継続しています。一昨年６月に行われた校舎落成記念・創立118周年記念式典では現役合唱部と合同演奏も行うなど、顧問の先生との協力体制を維持しながら、現役への活動支援も継続的に実施しています。合唱部ＯＢＯＧのみなさん、一緒に歌いませんか。また、来年の３月20日には同じくリリア音楽ホールで第29回定期演奏会を予定していますので、是非ご来場ください。

＜原稿執筆＞
中村　明彦（昭50）
野口　直毅（昭63）
近藤　学（平5）
平井　城央（平10）

＜写真提供＞
田口　恵子（昭55）