topbar1.gif

 建替える歌舞伎座前の甘栗店
  店主西井一志さん(昭24)惜しまれながら閉店

 建替えのため閉場する東京・歌舞伎座前で46年間、営業してきた名物甘栗店が閉店
する記事が、4月21日付東京新聞夕刊に掲載されました。店主の西井一志さんは昭和24年母校卒。どんないきさつから半世紀近くも甘栗店を営んできたのか。「歌舞伎座前の名脇役 甘栗店"さよなら興業"」の見出しに接客中の西井さんの写真を添えた同新聞の記事から紹介します。

 戸山高校卒業後、東京大学文学部に進学した西井さんは、演劇部に所属して演劇を始め、卒業後もアルバイトをしながら劇団に所属しました。知人の甘栗屋を手伝ったのがきっかけでしたが、歌舞伎座前の好立地で、右肩上がりで売れる時代だったのでやみつきになり、昭和39年(1964)店を譲り受け、以来ほぼ一人で切り盛りしてきました。

 楽屋を抜け出して店に来ていた子役が、一人前の役者になっても西井さんの前を通る時はすまし顔を崩して合図する話や、映画スター、レオナルド・ディカプリオが甘栗屋のおじさんにおまけしてもらったとメディアに語ったエピソードも紹介されています。

 西井さんは岡本和也さん(昭28)、吉沢弘久さん(昭29)とともに、戸山高校卒の東大演劇部ОB三羽烏といわれ、昨年で第12回を数えた東大演劇同窓会のシェイクスピア公演にもレギュラー出演しています。

 今の歌舞伎座が壊されるのは見たくないが、新歌舞伎座のこけら落としだけは見たいと
いう西井さん。完成は平成25年(2013)春の予定です。
homebutton.gif
連絡・お問い合わせは城北会事務局へどうぞ。e-mail:johoku@toyamaob.org