先生列伝(90)フィンリー先生 戸山高校新聞 第228号 1988年7月4日
 「現在小説を執筆中! ――フィンリー先生の巻―― 」


1988年卒業アルバム

1989年卒業アルバム

 今回の先生列伝は、今月で戸山を去られる英語科のトッド・ブレイク・フィンリー先生です。

 一九六三年、ハワイでお生まれになったフィンリー先生。六歳までをハワイで過ごした後、ワシントン州に移られ、ここで学生生活を送ることになりました。先生は、英語と教育学を勉強する傍ら生徒会活動にも参加され、生徒会長に立候補したこともあったそうです。学生時代で一番心に残っていることは?と尋ねたところ、“Meeting my wife”という答えが返ってきました。ちなみにその時二十歳だったそうです。

 さて、その後先生はミネソタ州の州都ミネアポリスで英語を教えた後に(都会に住むインディアンのための特別学校で教えたとのこと)日本にやって来て、戸山で英語指導助手として勤務することになりました。

 戸山生の最初の印象は「とても優しく温かで、大変な勉強家だと思った」そうで、今もそう思っていると話されました。日本の生徒とアメリカの生徒との違いについては、「アメリカの生徒の方が自己主張が強く、個人主義的」と説明されました。

 さて、気になる英語の上達法ですが、フィンリー先生は次のように述べられました。
 「しゃべる練習をすること。間違いを恐がらないで。良いスキーヤーでも、何回も転げ落ちることでスキーを学ぶもので、悪いスキーヤーは雪丘に積極的に近づこうとしない。悪いスキーヤーは慎重すぎるが故にスキーの楽しみを知ることがない。これは英語でも同じ」

 先生は戸山を去られた後、ミネソタに戻って英語を教えると共に修士の学位をとり、英語の小説も書かれる予定だそうです。既にアメリカ・インディアンについての本と書き終えようとしているとのこと。また、先生はCIAエージェントの娘が誘拐されるというスリラーも書き始められました。話の一部は日本を舞台にするそうです。

 では、最後にフィンリー先生から私達戸山生へのメッセージを原文でお載せします。

 Toyama is a wonderful school. The students here are the best in the world. Have confidence in your abilities, dare to risk in the world, and success will be yours.
I will be leaving Japan July 18th . But the feelings and growth I have experienced will return home with me. The students the,teachers,and the spirit of Japan will always be a part of my soul.

トッド・ブレイク・フィンリー先生 英語助手 戸山高校在職 1987〜88



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