topbar
副都心線あれこれシリーズ7
  ―― 戸山生の通学事情(戸山高校新聞より)

1、西早稲田駅の乗降人員の急増

 昨年3月、本ホームページ副都心線あれこれシリーズ6「副都心線と東急東横線が相互直通運転開始して1年」では、副都心線の乗降人員が増加してきたことを報じた。
 東京メトロでは毎年度の各駅の乗降人員数を公表している。  

西早稲田駅の年度別1日平均乗降人員

年度 1日平均乗降人員  
2008(平成20年) 19180 2008年6月 副都心線開通
2009(平成21年) 23202  
2010(平成22年) 25678  
2011(平成23年) 26535  
2012(平成24年) 28326  
2013(平成25年) 32380 2013年3月 東横線と相互直通運転開始

 副都心線開通前、日本経済新聞によると西早稲田駅の1日平均乗降人員は16000名と予想していた。しかし、開通直後には予想以上の数となり、更に副都心線と東急東横線が相互直通運転開始して1年の調査では30000名を遙かに超えてしまった。

2、戸山生の副都心線利用者数も急増

 平成20年6月副都心線開通直後、戸山高経営企画室に通学定期券を副都心線利用に切替えた生徒数を尋ねたら130名程度(在籍960名とすると15%弱)、そのうちに150名になる見込みとのことだった。平成26年12月発行の戸山高校新聞によると、1・2年生にアンケートしたところ、284名(回答者数479名の60%)と急増している。

3、戸山生の通学事情

 戸山高校新聞336号(平成26年12月25日発行)では「気になる通学事情」と題して戸山生の通学事情を掲載した。その全文をここに転載する。

戸山高校新聞第336号(2014年12月25日発行)より転載

気になる通学事情 ―― 1・2年生にアンケート実施 ――

 皆さんは我々戸山生の通学事情に興味はあるだろうか。今回、戸山の1・2年生の生徒に通学についてのアンケートを実施した。結果は下の表の通り。

アンケート結果  通学時間に関しては、30分以上1時間未満の生徒が最も多かった。長くも短くもない時間である。だが家から遠くて通学時間がもったいないと感じる人もいる。登下校時の時間の使い方に関しては多様で、自分の時間を持つ人や勉強時間に充てている人など様々な生徒がいた。通学時間が短くない生徒が多くいることからわかるように『スキマ時間』の活用能力が私達に必要とされる。

 通学手段に関しては、副都心線利用者が多くなった。実際東横線・西武線と直通運転をしているために乗り換えをせずに登校できたり、駅から戸山まで近かったりと利用者から多くの利便性が挙がった。だがその分、他の路線の遅延に影響されやすいためか遅延が多いことや、西早稲田駅に急行が止まらないことなどの難点を挙げる利用者も多い。15分以内の交通機関の遅延による遅刻を容認してほしいという声が多く見られた。生徒側も余裕を持った登校を心がけたいものである。一方、高田馬場駅利用者は駅から戸山までが離れていて、途中の坂がつらいという。また西早稲田ほど利用者が多くなくて物さみしさを感じるようだが、その分高田馬場駅利用者の間には結束力があるようだ。ちなみに、高田馬場駅の戸山口はかつての本校生徒が作るようJRに交渉した結果できたものである。

 電車通学をする生徒の多くは、通学する時間が通勤ラッシュの時間帯であるために混雑した電車に乗ることになる。それを避けるため少し早めに登校している生徒もいるようだ。

 電車通学の生徒が大半を占めるが、少なからず自転車通学の生徒もいる。電車通学をする生徒の中には自転車で通学したいと思う生徒もいるものの、人によっては自転車通学の手続きが煩雑だと感じたり、冬場は寒かったりするというデメリットもあるという。

 様々な通学事情を抱える戸山生がいて、西早稲田駅の戸山までの近さを羨む高田馬場駅利用者もいれば、戸山の休校判断の基準として山手線が優遇されており、他の路線が止まっても休校にならず生徒は欠席扱いとなってしまう場合が多いことを羨む副都心線利用者もいる。互いに良いところも悪いところもあるが、ある程度は『妥協』しなければならない。お金をとるか時間をとるか、究極とも言えるだろうこの選択は選び方によって私達の高校生活を変え得る。JRの戸山口が戸山高校出身の大先輩の交渉の末に作られたことに感謝している人もいた。通学に関しては色々なアイデアを出して今に至っている。大先輩を見習って、今の戸山生も通学事情をよく考えてみるべきではないだろうか。
homebutton.gif
連絡・お問い合わせは城北会事務局へどうぞ。e-mail:johoku@toyamaob.org